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2007年11月27日 (火)

24の舞台裏

4812428351メイキング・オブ・24TWENTY FOUR はせがわ いずみ 竹書房 2007-10-26

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制作スタッフのインタビューによる24の舞台裏。非常に内容が濃く、ファンにはたまらない一冊。

僕は作品そのもののファンであると同時に、「プロジェクトマネジメント」という観点で、この作品の制作がどのような組織、どのような段取りで進行されているのか非常に興味があった。

引っかかった部分を抜粋

プロデューサー:ジョエル・サーナウ

・パーマーが一大事な内容の電話をもらうシーンがあるだろ。電話を切った後、彼はベランダに出て「一体どうすればいいんだ?」って言う。実は脚本を書いた僕らでさえ、その電話の内容が何なのか分からなかった(笑)。ミステリアスな状態にしておけば、みんな先を観たがるって確信していたから、そうしただけ。必要なら答えは後で考えればいいっていうスタンスで作ってる。

・観客が「1日の内にそんなに度々新たな問題が起きる分けないだろ!」なんてツッコミを入れようとおもわないどころか、全然気にしてないって分かった。
移動時間が非現実的だったり、食事やトイレのシーンがなくても誰もなにも言ってこない。

脚本:ハワード・ゴードン

・「みんなが仰天するような場所にキャラクターを連れて行け。そこにどうやって辿り着くかは、後で方法を見つけるんだ」っていうのも「24」の脚本執筆のやり方だね。ニーナを黒幕にするって決めた後、矛盾がないか、前のエピソードを振り返った。少し矛盾を感じる箇所もあったけど、理由を付ければ納得できるものだった。

・だんだんと流れに任せて思いつきでストーリーを作るようになってきてるんだ。


これが良くも悪くも24のスタンスなんだと納得。伏線を張りまくって、その後放置という展開が多いのもうなずける。多少のツッコミどころには目を瞑り、面白いこと、驚かせることを優先している模様。
僕の考えていたイメージは、24の制作には明確なゴール(オチ)があり、そこに向かう壮大なガンチャートがあり、全体を俯瞰しながら細かいプロットを散りばめていく手法だと思っていた。しかし、どうやら本当に行き当たりばったりな制作方法のようだ。誰が犯人か?誰が死ぬのか?最初の段階では一切決まっていないらしい。

どんな方法で作っていようと結果的に面白ければいいのだが、シーズン6では、行き当たりばったり感が出過ぎだった気も・・・。そろそろこの手法も限界では?と思ってしまう。

全然書ききれないので、またの機会に続きます。




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コメント

season6はやるとしたらもっと最後のシーズンの方にして欲しかった感がありますね。

この手のやつは俳優陣のキープとかも大変でしょうねぇ。。サザーランドが飲酒で捕まった時、一瞬「あ〜あ・・・」って思いました。
「24」は「事件」「解決」だからまだやりやすいかなと・・・

「LOST」なんかは「謎」「解明」だから、どんどん矛盾が出てきてますよ。
俳優が出演できなくなった途端、過去との繋がりが一気に「矛盾」って形になって、「あの部分、どうすんの?」ってのが多いです。
海外ドラマって、作り方が日本とは全然違うから面白いですよね。

アメリカのドラマは、このくらい大雑把な考え方でやってるから出来るんだろうね。

でも一回でいいから、矛盾のない「24」を見てみたい。

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