1/3の純情な勘定

質問です。

◆Q1
どちらを選びますか？
①無条件で10万円貰える
②じゃんけんに勝ったら20万円貰える、負けたら0円


◆Q2
どちらを選びますか？
①無条件で10万円を失う
②じゃんけんに勝ったら被害はゼロ、負けたら20万円失う

よ～く考えてみてください。
答えが決まったら下へ

まず冷静に考えてみましょう

Q1の期待値は両者とも10万円で同じです
　　①10万円×確率100％　＝　期待値10万円
　　②20万円×確率50％　＝　期待値10万円

Q2の期待値は両者とも-10万円で同じです
　　①-10万円×確率100％　＝　期待値-10万円
　　②-20万円×確率50％　＝　期待値-10万円

理論上の差はありません。



差がないのであれば、本来は回答率がそれぞれ均等に分かれるのが普通です。


しかし、統計的に
Q1⇒①、Q2⇒②を選ぶ人が多いことが証明されています。


そのカラクリは・・・・

人間には損失回避を優先する性質があり、

Q1では、何も貰えないリスクを回避し、確実に10万円貰える方を選ぶ。

Q2では、確実に10万円を失ってしまうリスクを回避し、一か八かのじゃんけんに賭ける。
という理論になります。

「得をするなら確実に！　損をするなら不確実に！」
と言ったところでしょうか。


この性質を「プロスペクト理論」と呼びます。



お～！珍しく勉強になる記事でしょ？


「行動経済学」という分野で、このような話が出てくるんですが、それらを非常にわかりやすく書いてる本を昨日読んだので紹介します。興味を持った方は是非！！


※上記の内容は本からの抜粋ではありません。

人は勘定より感情で決める ~直感のワナを味方に変える行動経済学7つのフレームワーク 柏木 吉基 Amazonで詳しく見る by G-Tools

最後に1曲どうぞ