その科学が成功を決める <オススメ本>
これは読んでおいて絶対に損はない超絶オススメ本です。
膨大な心理学実験データを基に、巷の成功法則を「科学的」にバッサバッサ覆すというありそうでなかった切り口。
目次を見ただけで興味がそそられるテーマばかりです↓
実験Ⅰ 「自己啓発」はあなたを不幸にする!
実験Ⅱ 「面接マニュアル」は役立たずだった!
実験Ⅲ イメージトレーニングは逆効果
実験Ⅳ まちがいだらけの創造力向上ノウハウ
実験Ⅴ 婚活サイトに騙されるな
実験Ⅵ ストレス解消法のウソ
実験Ⅶ 離婚の危機に瀕しているあなたに
実験Ⅷ 決断力の罠
実験Ⅸ 「ほめる教育」の落とし穴
実験Ⅹ 心理テストの虚と実
ただし、読む際に注意すべきは、「今までの常識が全てウソだったんだ・・・」みたいに、なんでもゼロがイチかで受け止めてしまう(勝間VS香山みたいなw)のは危険です。あくまでも科学的、統計的な結論ということと認識して読むべし。
例えば、「ポジティブシンキングな人の60%が失敗する」というデータがあった場合、統計的に「ポジティブシンキングはよくない」と結論づけざるを得ませんが、逆の40%は失敗してないわけですから、あくまでも統計的確率の話です。
そう言えば、大昔、ペプシのCMでコカコーラVSペプシの目隠し試飲対決をやって「半数近くがペプシを選びました!」なんてのがあって、誰もが「じゃあ半数以上はコカコーラを選んでるじぇねーか!」と突っ込んだのを思い出しますw
僕はココロに焦点を当てたDカーネギー的な自己啓発本も大好きだし、逆に「数字はウソ付かない」という信念を持つ徹底的な冷血人間wでもあり、非常に興味深く読ませてもらいました。
いくつか抜粋して少し内容を紹介すると、
◆まちがいだらけの創造力向上ノウハウ
・驚くべきことに、実験の大半で、参加者が一人で考えるほうが集団で考えるより量も質も上という結果がでていた。
ブレストの意義を覆す衝撃の結果ですね。大規模な研究結果からすると集団で作業した場合、人はアイデアを生むための時間とエネルギーを解放させようとせず、自分の中に閉じ込めてしまいがちであるらしい。
・創造力を生み出す方法として、自己啓発所書ではリラクゼーションの効果が強調されることが多い。
だが先にご紹介したオランダの研究が明かしている内容は、それとはまったく逆だ。数分間意識的思考をなにかに集中させ、無意識が生み出す独創的思考の発露 をさまたげさせないこと。それによって誰もが創造的になり、独創性を発揮できるという。
例えば、一旦、本題を紙に書き出し、問題を認識した後、クロスワードパズルなどの全く関係ないことで頭をフル回転させる。頭を忙しくすることで「無意識」レベルの思考が本題への発想を広げるということらしい。決してリラックスすることが創造力を高めるわけではないようだ。
某友人Mさんがmixi日記で「仕事が忙しいときに限って曲が浮かんで来る」と嘆いてましたがw、それは科学的に理にかなってる現象です。
また、「〆切,〆切!!」と騒ぎながら、全く創造的思考が停止してしまう某自分wにとっては重要な教訓。でも、僕の場合、違う事に集中したら、そっちばかりに熱中して本題を忘れそうなのが怖いw
それほど意外な結論でもなさそうなところを取り上げちゃういましたがw、こんな感じの本です。
また、この本は結論以上に、そこへ至る実験過程や手法が非常に面白い。僕みたいに理屈っぽい人wにはオススメですね〜
では最後に問題です。
目標達成の為の行動として
以下10項目のうち、5つは効果アリ、5つは効果あまりナシです。
さて、どれが効果アリでしょう?
1、段階を分けた着実な計画を立てる
2、成功した人物を思い浮かべてやる気を起こす
3、自分の目標について人に話す
4、失敗した場合に起きる嫌なことを考える
5、成功した場合に起きるいいことを考える
6、マイナスになることを頭から締め出す
7、目標に向かって前進できたら自分に褒美を出す
8、意志の力に頼る
9、進捗状況について記録をつける
10、成功者になった素晴らしい自分の姿を想像する。
答えはコチラw
↓
その科学が成功を決める
リチャード・ワイズマン (著), 木村 博江 (翻訳)
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