2010年を振り返る【書籍編】
1年を振り返る記事を多数見かけるようになってきました。
僕も思い付きで、まずは書籍編を書いてみます。
(思い付きなので続編はないかもしれませんw)
<My Best10>
今年の傾向としてソーシャルメディア関連に偏ってる感がありますね。やはり2010年は、ソーシャルメディアの爆発的普及、それに伴うネットサービスの進化によって、既存メディアのみならず、ありとあらゆる「価値観」においてパラダイムシフトが起こり始めた年と言えるかもしれません。ビジネス、コミュニケーション、そして生き方そのものについても。
おなじみ「フリー」では(ノンアルコールビールじゃないよw)、5%の有料会員だけで95%の無料会員を抱え込む〈フリーミアム〉のビジネスモデルを提唱、「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」と説く。
「ツイッターノミクス TwitterNomics」は、SNS時代の新たな価値「バーチャルな世界で得る信用=ウッフィー」の概念を提唱。この価値があと5年くらいで、どのような展開(どうマネタイズされていくか?)を見せていくのか、非常に興味深いところ。
「モチベーション3.0」で語られる、アメとムチの限界点と自発的動機づけの重要性、そしてマスタリー(熟達)を突き詰めるという価値観と労働観。
この3つのヒット作品の共通項を無理矢理まとめると、「お金や報酬」に対する捉え方、価値観の変化だと思います。もはや無尽蔵に経済が発展することが起こり得ない世界において必然の選択。いわゆる岡田斗司夫さんが提唱する「評価経済社会」。
評価経済の時代に、個人はどうすれば良いのか。
人間が働く目的は、
①金、②生きがい、③人間関係、④成長、⑤評価、⑥アイデンティティ、⑦面白さ、⑧希望、です。
従来、個人は、これらを1つの会社で得ようとしていました。しかし、これからは、複数の会社や組織で、それぞれのパラメータをバラバラに上げ下げし、その合計値を高めることを考えるべきです。これまでは、金を貰おうとばかりしていましたが、時代は変わりました。
評価経済時代の到来、その時、個人はどうすべきか
『フリー』のその先の世界を考える
-資本主義から評価主義。そしてその先は!
このような価値観の変化に輪をかけて、SNSの進化によって人間関係のバリエーション、その組み合わせと可能性が広がり続ける。
とにかく、今まで自分達が歩んで経験してきた価値感、自分の親世代が過ごしてきた価値観、そのどれとも異なる社会を生きること、これだけ大変革の時代をリアル体験できることは光栄かつ楽しみです。
恐怖は常に無知から生ずる
(エマーソン)
人間の幸福の二つの敵は、苦痛と退屈である
(ショーペンハウアー)
人生に必要なものは、勇気と想像力とほんの少しのお金だ。
(チャールズ チャップリン)
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コメント
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振り返ると本読んでない・・・
やばし。。。orz
投稿: ぷにぷに | 2010年12月22日 (水) 23:48
ここで紹介された「未来型音楽サバイバル論」を読みました。
抜群に面白い。
一人1レーベルという概念は、どのような仕事に就いている人にも、
自分の労働観を再考する上で重要なキーワードになると感じました。
ご紹介いただき、本当に感謝しています。
投稿: koh | 2010年12月23日 (木) 06:27
ぷにぷにさん>
まだ2010年は終わってない!w
まだ読める!
kohさん>
あの本の主張は明快で面白いですねよ。
他にオススメなどあったら教えてください!
投稿: たつ | 2010年12月24日 (金) 12:52
追加!
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http://t.co/XKMs0AX
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