イシューからはじめよ
今年のマイベスト3に確実に入るであろう名著!
東大大学院→マッキンゼー→イエール大学・脳神経科学プログラム→マッキンゼー→ヤフーCOO室長という超絶なキャリアを持つ安宅和人さんによる『イシューからはじめよ―知的生産のシンプルな本質』
「思考術」「問題解決」を取り扱った書籍は過去にいくらでもありますが、ついに登場した大本命という印象。本書の切り口こそがまさに「イシュー」です。
ちょっと話が脱線しますが、僕にとって仕事の目標は、
「ボタンを1つ押せば、業務が完了する仕組み作り」
半分冗談、半分マジです。
人間は頭脳だけ使う。それ以外は機械・システムがやる。
そんなに難しいことではないはずだ。
人間がやるまでもない単純作業は、まだまだゼロに近づけれるはずだ。
そんな近い未来をデフォルメした表現です。
その動機は、
①面倒くさいことはしたくない
②好きじゃないことはしたくない
というシンプルなわがままですw。
だって忍耐が目的で生きてるわけじゃないんで。
そんな僕に響いた本書の言葉
「根性」に逃げない。
労働時間なんてどうでもいい。
価値あるアウトプットが生まれればいいのだ。
その通り!これからの時代の必須マインド!
僕は、「頑張る」とか「一生懸命」という日本語は死語にすればいいと常々本気で思ってる。
同時に、そのようなスタイルを実践するためには、人間の頭脳の使い方をもっともっと洗練させていかねばならないわけです。
では、どうすれば根性に逃げず、知的生産性を高められるのか?
いくつか抜粋していきましょう。
悩むと考えるの違い悩んでいても何も進まない。時間の無駄。
●悩む
答えが出ないという前提で考えるフリをする
●考える
答えが出るという前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
そもそも、タイトルにある「イシュー」とはなにか?
イシュー(issue)の定義
A) 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
B)根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
気になる問題が100あったとしても、「今、本当に答えを出すべき問題」は2、3しかない。さらに、そのなかで「今の段階で答えを出す手段がある問題」はさらにその半数程度だ。山積みの問題の中で最もプライオリティの高いもの、かつ、それを解決しないと先にすすまない問題ってところでしょうか。
逆に言うとイシューの見極め精度が低ければ、100個の問題解決をしなければ仕事が終わらないということ。
議論の時、「えぇ~~そこに食いつくの??」という的外れなポイントを熱く語る人が出てくるのが世の常ですがw、そんなことしてたら時間も体力もモチベーションも、いくらあっても足りないですね。
よいイシューの3条件これを満たしているか常に自問
1. 本質的な選択である
2. 深い仮説がある
3. 答えを出せる
イシューと仮説を言葉で表現する主語と動詞を入れるというのは、シンプルですが効果高いと感じました。
1、主語と動詞を入れる
2、WhyよりもWhere、What、How
3、比較表現を入れる 「Aではなく、むしろB」
まだまだ本著の魅力を紹介しきれてませんが、
(本書のイシューが見極められてない・・w)
続きは買って読んでくださいw
コストパフォーマンスの高い1冊です。
著者の最新インタビュー記事も参考に!
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人
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コメント
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おお!この本良さそうですね!
僕もMacをかれこれ1996年位から使ってますが、なぜMacを使い続けるかというとまさにOSの設計思想に「ボタンを1つ押せば、業務が完了する仕組み作り」というのが入っていてその気になればAppleScriptやAutomatorでできなくもないって手段が用意されているからなんです。
最近この方のブログなどを参考に面倒くさがり屋の僕も後で面倒くさくないようにEvernoteを半自動化してみました。
http://azur256.blogspot.com/2010/10/evernote_04.html
投稿: メカヤマ | 2011年2月13日 (日) 01:15
メカヤマさん>
是非読んでみてください。
※「作業効率化」的な本ではありません(念のため)
投稿: たつ | 2011年2月15日 (火) 14:24
むふ。
投稿: keico | 2011年2月17日 (木) 23:18